明けましておめでとうございます。と、いいつつも今日で七日経ちましたね。早いモノです。七草がゆもう召し上がられました?最近では、なかなかそう言うことしなくなりましたね。元旦から開けているお店も多くなりましたし。

8e23febc.そんな古き良きモノをと、今年は近江町市場の店先に七夕飾りのようなモノが掲げてあるのをご存じですか?

じつはこれ「紅鯛(べんたい)」と言う、北陸に古くからあるお正月の縁起物の飾りです。

石川が生んだ文豪・泉鏡花も『寸情風土記』の中で、「〜初買いの時、競って紅鯛と言う縁起ものを買う。笹の葉に、大判・小判、打出の小槌に寶珠、緋色に染めた大鯛・小鯛を結付くるったものだ。〈中略〉北國ゆゑ正月はいつも雪なり。雪の中を此の紅鯛綺麗なり……」。雪景色に映える紅鯛の美しさを詠んでいます。その頃は、和菓子屋でこの商品を販売していたが、戦前の近江町市場には「紅鯛」を売る専門の屋台が並んだということです。お正月に各く家の大黒柱や、神棚に飾ってお正月をお祝いします。

紅鯛

 

 

 

 

今年、石川県立博物館と近江町市場商店街振興組合の主催で失われつつある金沢の風景・風習を見直し、再現して後世に伝えようと企画したモノです。街へお越しの際は是非ご覧下さい。

鏡開きの11日まで、飾られています。

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